アバルトカレンダー2025 まもなく完成! 激選のなか選び抜かれた12作品を一挙紹介

 

Abarth

春から夏を感じさせる作品

3月:tomohiro595さんの作品

嶋田:寒いけど妙に気持ちいい、残雪が山肌を彩る季節。冬の終わりの凜とした空気と春先の柔らかな光が重なる中を疾走するアバルト。ドライバーは絶対に気持ちいいですよね。

荒川:冬季封鎖が解除された滋賀草津道路でしょうか。コーナーを駆け抜ける595に斜陽の光は丁度よく残雪を照し出し、まるでそこにオレンジ色の大型照明があるかの如く、ボディの右側面を浮かび上がらせています。コーナリングの楽しさが伝わって来るいい写真ですね。

曽宮:完璧な構図ですね。撮りたい絵をあらかじめ想定して景色を眺めていないと撮れない作品だと思います。空、美しい背景とその奥に伸びる道路、クルマの配置。すべてを狙い通りに仕上げた素晴らしい写真だと思います。

4月:Yellovvravenさんの作品

嶋田:桜に菜の花、そしてオープントップ。うららかな春の心地好さが感じられる3点セットをひとつのフレームに収められる場所を探し出した、その努力に。アバルトに目がいく構図もいいですね。

荒川:満開の桜、そして手前に黄色くぼけて入り込んでいるのは同時期に咲く菜の花かもしれません。奥には目立たないが女性が犬と散歩をしています。花に囲まれた日常の何気ないほのぼのとした一枚です。

曽宮:桜と菜の花のコンビネーション。日本の春の美しさを切り取ったその中心に、カブリオレのアバルト。最高ですね。気持ちいドライブのひと時を感じさせてくれる作品です。

5月:Kurokopeさんの作品

嶋田:暗い海と半島を背景にしたアシッドグリーンの500e。文字にするとただそれだけなのにやたらとドラマティックに感じられるのは、撮影者がこのクルマの造形美を知り尽くしてるからでしょうね。ものすごく好きな作品です。

荒川:ビネットを使っていることからPC処理をしているのは間違いないと思いますが、本当のブルーアワー帯で撮影されたものなのかもしれません。500eのアシッドグリーンをあまり損なうことなく綺麗な作品に仕上がっていると思います。

曽宮:500eの車体と背景を浮き立たせつつ、路面を暗く落とすことで主役を浮かび上がらせています。寒色に見える色味の設定もクールな雰囲気に寄与しています。

6月:inst_michilinさんの作品

嶋田:超一流の劇物といえるアバルトと、癒やし効果満点の花々と。梅雨時を連想させる紫陽花と、梅雨に不似合いそうに思える“C”のオープントップと。そのミスマッチ、おもしろいです。クルマの見せ方も上手いですね。

荒川:カブリオレの特徴を活かすアングルで光も構図も良いと思います。色々とりどりの紫陽花を手前に置くことで季節感が伝わってきます。

曽宮:紫陽花の綺麗さと深みのあるGrigio Recordの色合いが調和しています。車体への映り込みも綺麗ですね。目に焼き付くような素敵な写真だと思います。

7月:ryuryu_wtaさんの作品

嶋田:まるで美しい1枚の絵のよう。風景画のようでいて、あくまで主役はアバルトといわんばかりにドーンと中央に据えた愛情と主張の強さに惹かれます。

荒川:恐らくは米子の大山であろう山を背景に、その雄大さをやや望遠側を使い身近に迫るように撮っています。ボディの艶を演出する側面の白い映り込みは周りに漂っていた雲でしょう。良いロケ地で撮影された綺麗な絵です。

曽宮:ドライブの先で雄大な景色に出会えたときの気分の高まりを思い起こさせてくれる作品です。やや彩度を強調したことで緑の美しさが増し、異国情緒を感じさせる雰囲気に仕上がったと思います。

8月:eji_wata3さんの作品

嶋田:画角の中がシンプルであればあるほど誤魔化しが効かないものなのに、すごく綺麗にまとまってると思います。アバルトって真横もカッコいいのだけど、光の加減もいいので、そこが際立って見えますね。

荒川:スローシャッターを切ったのかあるいは望遠でボケているのでしょうか。背景の波はその詳細な輪郭を消し、まるで真横の流し撮りを撮っているかのようなスピード感を与えています。走っているものと錯覚する見事な写真に仕上がっていますね。

曽宮:清々しい綺麗な絵ですね。スローシャッターかあるいは加工で白波が強調され、渚のおしゃれな雰囲気が演出されています。夏のドライブに出掛けたくなるような気分を誘ってくれます。

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