アバルトカレンダー2025 まもなく完成! 激選のなか選び抜かれた12作品を一挙紹介
アバルト乗りの方々のセンスの良さを実感
9月:yasunori.ishibashiさんの作品
嶋田:フィルターなのかアプリの技なのかはともかく、素直に美しいです。マジックアワーの鮮やかな光にアバルトが上手く溶け込んでいて、思わず見とれました。
荒川:薄明の空は猫の目の様に変わります。シャッターチャンスはそう多くありません。鮮やかな背景に露出を合わせると手前のクルマはアンダーになり、それを補う為に昔はストロボやレフ版をフル活用しました。今はHDRを使えばその必要もありません。デジタルならではですが、この美しい背景で愛車を撮ろうとイメージする作者のクルマ愛がこの写真に現れていると思います。
曽宮:決め手は青空から夕焼けへと変化する美しいグラデーション。その夕景が赤いブレーキキャリパーと調和していて、絵のまとまり感を高めているように感じます。
10月:ktm_th02さんの作品
嶋田:場所、天候、木々の彩り、落ち葉の量、その乾き具合などなど。こういう写真を撮れる条件が揃う日は年に何度もありません。計画性と運の勝利ですね。アバルトらしいスピード感もいい。神の1枚、ですね。
荒川:落ち葉は危険だと峠道を走ったことがあるドライバーなら誰もが感じたことがある筈です。しかしこの写真からはその緊張感はあまり感じられません。むしろ安定して落ち葉を蹴散らす疾走感がそれを上回っているからだと感じました。
曽宮:落ち葉を撒き散らせて走り去る595。自然な1シーンに見えますが、狙い通りに再現するのは難易度が高く、被写界深度を浅くして舞い上がる落ち葉を強調したあたり、発想と計算が思い通りに行った見事な作品です。
11月:Takach8さんの作品
嶋田:ただただ美しい日本の晩秋。グランドツアラーとしても優秀な124 spiderには、こういうシーンもお似合いですよね。落ち葉の絨毯へのクルマの置き方も、構図の作り方も、とても巧みだと思います。
荒川:満場一致で即、カレンダー候補に決まった写真です。光、構図、色合い、季節感、雰囲気といい、まさに見事の一言ですね。
曽宮:秋の紅葉の美しさをストレートに伝える写真です。クルマだけでなく、道に視線を誘うように構図を工夫したのもいいですね。
12月:abarth_negiさんの作品
嶋田:バルーンの丸さとアバルトのフォルムが絶妙にマッチしてますね。 クルマの見せ方も、リアビューの最もかっこいいアングル。構図もよく整理されてますね。印象的な1枚です。
荒川:土手の影を上手く利用しクルマのフォルムを引き立たせるように撮影をしています。青空に浮かぶ気球と白いボディーが爽やかさや開放感を与えているとても良い写真だと思いました。
曽宮:背景のたくさんの気球がどこか異国に来たような気分にさせてくれる作品。クルマが後ろ向きに配置され、向かう先に楽しい世界が広がっているように見える、いい構図だと思います。
総評(アバルトブランドマネージャー熊崎陽子)
毎年、次回のアバルトのカレンダーはどんなコンセプトでまとめようか?と関係者で議論してその年のコンセプトを決めます。今年は、私の強い希望でアバルトオーナーの皆さまの写真をカレンダーにさせていただくことにしました。
応募期間は2週間しか設定できませんがよろしいですか?と担当者に確認されましたが、これまでの経験から、オーナーの皆さまが素敵な写真を応募してくださることと信じておりました。結果は、と言いますと、なんと690もの応募がありました。
今回、選考委員になっていただいた嶋田氏、荒川氏、曽宮氏、担当スタッフと私でご応募いただいたすべてのお写真を全員で確認させていただきました。どのお写真もクオリティが高く、さすが、アバルトを選ぶお客さま! さすが、アバルトを乗りこなしているお客さま!と数々の素敵なお写真に感動いたしました。今回残念ながら選ばれなかった作品にも素晴らしい作品がたくさんありました。皆様にブラボー!とお伝えしたいです。この企画を通じて、改めてアバルトというクルマの、ブランドの力を感じることができました。ありがとうございました!
アバルト公式WEBサイト
写真 荒川正幸