浅間ヒルクライム2013

昨年10月に初開催された、わが国では初となる本格的なクラシックカー・ヒルクライムの「浅間ヒルクライム」。その第2回となる「浅間ヒルクライム2013」が、6月15-16日に開催され、大盛況のうちに終了することとなった。
浅間ヒルクライム2013は、昨年の第一回と同じく高峰高原“アサマ2000パーク”スキー場に上る “チェリーパークライン”が舞台。20世紀のモデルを中心としたスポーツカーやレーシングカーたちが、総距離約7km、高低差約1,000mに及ぶ難関のワインディングコースにアタックを敢行する。

加えて公道走行の出来ない未登録の純レーシングカーのため、あるいは法定速度が適用されるヒルクライムに飽き足らない熱心なスポーツドライブ愛好家のために、ゴール会場に設定されたアサマ2000パークの敷地内にて、速度無制限となる約800mのスペシャルステージも開催。また隣接したゴール会場では、参加マシンの走りのすべてが観覧できるジムカーナを併催したほか、自動車ファンには見逃せないスペシャルショップも出店。さらに今年は、地元・長野を中心とした新しいグルメを楽しめるスペースも用意。ご家族とともに、モータースポーツの楽しさに触れられる二日間となった。

今季の“アバルト・ドライビング・ファン・スクール”講師陣が、今回はデモ走行と講評を担当。会場でイベントMCを担当したフリーアナウンサー、佐藤真生さんと記念撮影。

ところで第一回の「浅間ヒルクライム2012」では、フィアット・アバルト1000TCRなどのクラシック・アバルトや、最新のアバルト500アセットコルセもエントリー。またスペシャルステージでは、今年からアバルトのブランド・アンバサダーに就任することになったレーシングドライバー、檜井保孝選手によるACI-CSAIフォーミュラ・アバルトのデモ走行なども行われたことは記憶に新しいだろうが、今年の浅間では“アバルト軍団”の活躍がさらにスケールアップすることになった。

アバルト・ドライビング・ファン・スクールで講師を務める一方、今季からスーパー耐久選手権にアバルト695アセットコルセとともに参戦中の福山英朗選手が、イベントを前にスピーチ。
こちらもアバルト・ドライビング・ファン・スクール講師の寺西玲央選手。デモ走行に加えて、ジムカーナコースを観覧者とともに走る“ジムカーナタクシー”でも大活躍した。
今年からアバルトのブランド・アンバサダーに就任し、日本における“アバルトの顔”となった檜井保孝選手。彼も福山選手とともにスーパー耐久にアバルト695で参戦中である。


まずはメインというべき一般エントリー車両としてフィアット・アバルト124ラリーやフィアット131アバルト・ラリー、アバルト695トリブート・フェラーリが出走したほか、今シーズンの“アバルト・ドライビング・ファン・スクール”で講師を務めているレーシングドライバーの福山英朗選手、および寺西玲央選手が、ヒルクライムとジムカーナ双方のステージでアバルト595コンペティツィオーネとアバルト695トリブート・フェラーリを駆って、素晴らしいデモ走行を披露。もちろん今回も、同じく“アバルト・ドライビング・ファン・スクール”で講師である檜井保孝選手が、再びACI-CSAIフォーミュラ・アバルトによるジムカーナ走行を行うなど、この週末の浅間では新旧アバルトの持つ唯一無二の世界観が大いにアピールされたのである。

1960年代のヨーロッパ大陸で栄華を極めたヒルクライム競技でも、アバルトは最も有力なコンテンダーとして活躍したことをご存じの向きも多いかもしれないが、現代のアバルトもまた、日本に復活した“ヒルクライム”という華やかなステージにおいて、格別に輝くブランドであることが証明された二日間となった。

時折にわか雨に見舞われる厳しいコンディションの中、チェリーパークラインを駆け登ってくるフィアット・アバルト124ラリー。以前、当サイト「ヘリテージ」のコーナーでご紹介した個体である。

こちらは一般エントリーのアバルト695トリブート・フェラーリ。浅間山中にこだまする重低音のサウンドは、クラシック・アバルトを髣髴とさせる魅力的なものであった。
かつてWRCラリーで一世を風靡した。フィアット131アバルト・ラリー。特にこのクルマのようなワークスカー然とした車両は、山あいのワインディングが本当によく似合う。


こちらもかつてWRCラリーを席巻したアバルトの傑作。本場欧州のヒルクライムシーンでも、近年よく見られるようになってきたという。
浅間2000パークに特設されたジムカーナコースに、霧の中挑もうとしているアバルト595コンペティツィオーネ。ドライブを担当するのはベテラン中のベテラン、福山選手である。


695トリブート・フェラーリもジムカーナにチャレンジ。ドライバーの寺西選手はフォーミュラ出身で、実はこの日が初ジムカーナだったというが、さすがの腕前を発揮していた。
二日目のジムカーナを締めくくったのは、595コンペティツィオーネvs 695トリブート・フェラーリのアクロバットラン。超ベテランvs若手の闘いともなったが、互角の速さだった。



今年も檜井選手がACI-CSAIフォーミュラ・アバルトでデモ走行を披露。もうもうたる白煙を上げたドーナツターンに、満場のギャラリーからは大喝采が贈られることになった。

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