10月のCHAMPIONSHIP参戦者8名が決定! 激戦の「ABARTH × ストリートファイターV – SCORPION CHALLENGE」SEASON 2の優勝者は!?

残る4名の決勝戦出場枠を賭けて百数十名が予選に挑む

アバルトの2年目となるeスポーツへの挑戦「SCORPION CHALLENGE」は、対戦型格闘ゲームによるトーナメント大会として2020年6月28日に開幕した。PlayStation®︎4版の対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターⅤ チャンピオンエディション」の世界を舞台に、一般のゲームファンからプロとして活躍するゲーマーまで、日本全国からオンラインで集結し、激しいバトルを繰り広げた。


カプコンが提供する対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターⅤ」

その予選第1回目となった「SEASON 1」では、すでにレポートしている通り(https://www.abarth.jp/scorpion/hot-topics/18861)、数々の強豪がひしめくなかダルシムを操るYHCmochi選手が優勝。準優勝のsousike選手と、準決勝に残ったuemura選手、ザベス選手とともに、決勝戦となる「CHAMPIONSHIP」へと駒を進めた。


「SEASON 1」で決勝戦への出場を決めた4名

10月18日開催予定の「CHAMPIONSHIP」に出場できるのは計8名。2020年9月13日には残る4名の枠を賭け、百数十名が「SEASON 2」の戦いに挑んだ。今回は果たしてどんな名勝負が生まれたのだろうか。

トータルで約300名が参戦し、eスポーツの将来性の高さを示す

ところでアバルトはこの「SCORPION CHALLENGE」以外にも、6チーム24名のプロ選手がチームリーグ戦で争う「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」にも協賛するなど、2020年はeスポーツへの取り組みを強化している。カーブランドでありながら、クルマとは直接関係しないeスポーツイベントに注力するのは、プロゲーマーだけでなく一般のゲームファンにも認知が広がりつつあるeスポーツのチャレンジングな現状と、アバルトがテーマとしている「挑戦」というキーワードが一致しているからに他ならない。

1949年に創業したアバルトが、数々のレーシングカーを開発し参戦してきた当時のモータースポーツの状況と、発展途上にあるeスポーツの現状は、非常に近しいところがあるようにも感じられる。参戦することも観戦することもハードルが高くないことを考えると、eスポーツの裾野が拡大する素地は整っており、モータースポーツと同じように高い将来性を秘めていることは間違いないだろう。

現に今回の「SCORPION CHALLENGE」では、SEASON 1と2の両方を合わせた参戦者数が約300名に達した。参戦の前提条件がPlayStation®︎4環境のみという限定されたなかでのこの数字は、eスポーツが世の中に浸透し始めていることをはっきり示したと言えるはずだ。

僅差の同キャラ対決、圧倒的強さを見せるブランカ

「SEASON 2」の戦いの模様は、9月13日当日にYouTubeなどでライブ配信された。司会は格闘ゲーム大会に出場したこともあり、オールマイティなゲーム知識をもつ人気YouTuberのこーすけ氏。実況はeスポーツキャスターのアール氏が「SEASON 1」に引き続いて担当。ゲスト解説者にはプロゲーミングチームBurning Core所属の、とりわけ格闘ゲームに強いかずのこ氏と立川氏の2人を招いて、注目の対戦カードを見守った。


司会を務めた人気YouTuberのこーすけ氏


「SEASON 1」に引き続いて実況を担当したアール氏


プロゲーミングチームBurning Coreのかずのこ氏


プロゲーミングチームBurning Coreの立川氏

この日、準決勝に進出したのは、両者ともベガを持ちキャラとするxeno3選手とUPLY/エルシャール選手、そしてファン(F.A.N.G)を操るLopez選手とブランカのNISHIKIN01選手。

準決勝1試合目、同キャラ対決となったxeno3選手とUPLY/エルシャール選手の対戦は、互いに2本ずつ勝ちを挙げ、最終3ラウンド目のフルセットまでもつれ込む互角の戦いに。しかし最後はxeno3選手が僅差で押し切り決勝戦へ進んだ。「空中戦と地上戦、同じキャラなのに戦いの仕方が全然違う」とかずのこ氏がコメントするなど、見どころの多い試合となった。


続くLopez選手とNISHIKIN01選手の対戦を、立川氏は「(特殊技の)Vトリガーをうまく使えず、そこが勝敗を分けた」と分析した。ノーダメージで勝ちきるパーフェクトで魅せる場面もあったものの、本来の動きができなかったように見えたLopez選手。対してNISHIKIN01選手は、電撃技とVトリガーで効果的にダメージを与え、終わってみればNISHIKIN01選手のストレート勝ちという結果に。


ノーダメージでNISHIKIN01選手に勝ったLopez選手


しかし結果的にはNISHIKIN01選手のストレート勝ちとなった

そして決勝戦、ベガのxeno3選手対ブランカのNISHIKIN01選手。こーすけ氏いわく「どちらも溜めキャラなのに、それを感じさせない激しいバトル」で、両者ともめまぐるしい動きで攻め立てる。しかし、ここまでの勢いを生かしつつ、冷静に相手の動きを見極めながらVトリガーやVスキルでわずかな隙を突いていったNISHIKIN01選手が、準決勝に続きストレートでxeno3選手を破り、「SEASON 2」優勝の座をつかみ取った。


NISHIKIN01選手が決勝戦でも圧倒的な強さでストレート勝ち。ベガを操るxeno3選手を破る


元プロ格闘家で吉本興業所属のタレントでもあるジョビン(jyobin)選手も参戦。第5回戦で今回優勝したNISHIKIN01選手に破れた

視聴者参加型企画、ありえないハンデで大量の“給付金”がプレゼント

トーナメント戦の合間には恒例の視聴者参加型企画も行われた。今回は出演者と、視聴者のなかから選ばれたプレーヤーが1対1でオンライン対戦し、視聴者が勝てば残りタイムに応じた額のギフト券×2名分を(出演者のギャラから)プレゼントする、という内容。ただし、プロゲーマーそのもの、もしくはプロ並みの腕をもつ出演者が有利なため、ハンデが設けられた。

「前歩き禁止」を言い渡されたトップバッターのアール氏は、ほとんどその場から動かない「待ち」の状態で効果的に視聴者プレーヤーにダメージを与えるものの、「三角跳び」で前進するミスを2度犯してしまい、2秒停止のペナルティ2回の間に攻められあえなく敗北。残り時間が35秒だったため、3500円分×2のギフト券がアール氏の自腹で視聴者にプレゼントされることになった。


くじ引きで「前歩き禁止」のハンデに決まったアール氏


思わず「前歩き」してしまい、ペナルティで2秒間停止しているうちに攻めきられてしまう

「前歩き禁止」かつ「可愛いグローブ装着」のハンデを課せられた立川氏は、操作のしにくさに加え、「(相手の一部の)攻撃をガードしようとすると前進してしまう」ために勝負にならず、4700円分×2が視聴者の手に。続くかずのこ氏は、数々の格闘ゲーム大会で腕を鳴らしてきた実力者ではあるが、さすがに「後ろレバー禁止」かつ「攻撃ボタンは弱PKのみ」のハンデは大きく、相手の通常攻撃すらガードできずに6100円分×2を献上することになった。


「可愛いグローブ」を装着してプレーする立川氏


かずのこ氏は相手の通常攻撃すらガードできずに倒されてしまう

最後のこーすけ氏はプロゲーマーではないためハンデこそ免除されたものの、出だしで相手が様子見しているときに体力ゲージを3分の1ほど削るのがやっと。その後は「なんにもできなかった」と本人が嘆くほど一方的な展開で、わずか28秒でノックアウトとなった。賞金額はこの日最高の7100円分×2で、こーすけ氏は「ちょっと特別な給付金が来たと思って」と開き直りながら、勝者となった視聴者プレーヤーたちをたたえていた。


28秒でノックアウトされたこーすけ氏。賞金額は7100円分×2

決勝戦は勝ち上がった8名がオフラインでバトル。世界戦優勝のときど選手も登場

決勝のCHAMPIONSHIPは10月18日(日)に開催が予定されている。SEASON 1と2で勝ち上がった8名が今度はオンラインではなくオフラインで対戦し、直接対面でバトルを繰り広げることになる。オンラインではインターネット回線の状況などによりまれにラグが発生するため、勝敗にはわずかながら運の要素が絡むこともあったが、オフライン対戦ではそうしたイレギュラーは発生しない。まさに実力と実力、本気と本気のぶつかり合いになるだろう。

CHAMPIONSHIPには、アバルトのブランディング・プロジェクト「The SCORPION SPIRIT」にも出演した人気プロゲーマー ときど選手も登場予定となっている。世界的な格闘ゲームイベント「EVO 2017」の「ストリートファイターV」部門で劇的な優勝を飾るなど、名実ともにトッププレーヤーの一人だ。間違いなく、国内最高峰のeスポーツイベントの1つになるだろう「ABARTH × ストリートファイターV – SCORPION CHALLENGE」のCHAMPIONSHIP大会、ぜひ楽しみに待ちたい。

MC:こーすけ(最終兵器俺達)
YouTubeチャンネル登録者数19.5万人の4人組ゲーム実況グループ「最終兵器俺達」のメンバーの一人で、主にツッコミ&ゲーム進行を担当。モノマネなどのレパートリーも豊富で、歌のうまさにも定評がある。YouTubeの活動だけでなく、企画やイベント、司会なども精力的にこなす、マルチな男。

実況:アール
実況歴20年以上の大ベテランeスポーツキャスター。長年全国レベルのプレイヤーだったこともあり、実力もさることながら、戦況の読みあいや心理戦に対するコメントも的確。癖のある実況から、視聴者や選手には「アール節」と命名されるなど、熱い戦いを一緒に盛り上げていく。

解説 / コメンテーター:かずのこ
Burning Core所属のプロ格闘ゲーマー。EVO 2017では複数タイトルでのTOP 8を達成し、マルチプレーヤーぶりを世界に証明。卓越した観察・洞察力を活かした巧みな“人読み”やリスクの高い選択肢を駆使し、その駆け引きの強さと精神力には定評がある。大舞台でも上位に食い込むなど、本番での勝負強さが光るプレーヤー。

解説 / コメンテーター:立川
格闘ゲームを中心に活躍するプロゲーマー。『ストリートファイターV』を筆頭に頭角を現した若手プレイヤーであり、実家はお寺。格闘ゲームサークルの強さを基準に進学を決めた駒澤大学の現役大学生。一風変わった髪型「立川スタイル」を崩すことはなく、板橋ザンギエフ選手、ときど選手、ウメハラ選手など名だたる格闘ゲーマーの重鎮からも注目されている選手の一人。

 

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