アバルト695リヴァーレが日本初公開、豪華キャストの共演も ABARTH DAYS 2018

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“695”を冠する特別なアバルト

今年もアバルトにとって特別な1日がやってきた。アバルトの創始者カルロ・アバルトの誕生月であるさそり座の季節に行われる「The ABARTH DAYS(アバルト デイズ)2018」。去年はお台場で参加型プログラムを含むモータースポーツ関連のコンテンツ盛りだくさんで開催。そして今年は趣向を変え、東京の情報発信の中心的スポットである青山スパイラルガーデンをベースに、アバルトブランドの持つさまざまなカラーにスポットライトを当てて開催された。その序章となった11月9日(金)のABARTH DAYS 2018オープニングパーティの模様を報告する。

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“パフォーマンス”と“ラグジュアリー”が融合した「695リヴァーレ」。Riva社代表のカルロ・リーヴァ氏は1953年、自ら設計したボートで世界記録を樹立。その勝利にかける情熱、想像力、そしてプロダクトに対する探究心がアバルトのチャレンジスピリットに通じることから、今回コラボレーションが実現した。

この日、会場には特別なサプライズが用意された。アバルトブランドにとって特別な意味を持つ3ケタの数字、すなわち“695”を冠する「695リヴァーレ」の初披露である。レースシーンで数々の金字塔を打ち立てた往年のスモールモンスターを起源とするその車名は、近年では内に秘めた個性が磨き上げられたスペシャルなアバルトにのみ与えられている。「695トリブート・フェラーリ」では“カリスマ的に”、「695エディツィオーネ・マセラティ」では“華美”に、「695ビポスト」では“究極的に”、それぞれその魅力が引き立てられた。そして今回の「695リヴァーレ」はというと、“イタリアン・エレガンス”を前面に打ち出したモデルということができる。

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695リヴァーレのプレゼンテーションを行なったFCAジャパン 代表取締役兼CEOポンタス・ヘグストロム(左)と、Riva日本正規代理店リュウカンパニーの神影隆一氏(右)。

695リヴァーレは、世界有数の高級ボートビルダーRiva(リーヴァ)社とのコラボレーションにより、同社の最新鋭の56フィート・フライブリッジボート「リヴァーレ」からインスピレーションを得て作られている。お披露目の舞台では、Riva社の日本正規ディーラーである株式会社リュウカンパニーの神影隆一氏が登壇し、創業176社を迎えたRiva社、およびリヴァーレ ボートの紹介を行った。会場にリヴァーレ ボートの映像が映し出されると、そのため息が出るような優美な船体とそこから滲み出るエレガンスに、来場者の目は釘付けだった。

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クローズドボディ版の695リヴァーレ(85台限定)とオープン版の695Cリヴァーレ(65台限定)が設定される。

その美しさは、695/695Cリヴァーレのビコローレ(2トーン)のカラーリングや、マホガニーを用いた内装に引用されている。スポットライトを受けてピカリと輝くブルーのボディと、アクセントのアクアマリン ストライプが海を連想させる。マホガニーのパネルも上質な雰囲気を引き立てていて、乗り込むたびにこのウッドパネルに目を奪われることになりそうだ。

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695Cリヴァーレのインテリア。高級ボートによく使われる上質なマホガニーがインパネに用いられている。

スコーピオンスピリット、それは自らを強い信念で貫く姿勢

695リヴァーレのアンヴェールに続いては、フォトグラファー・ケイ オガタ氏とファッションモデル松島花さんのトークショーが行われた。2人は今年6月から展開された「The Scorpion Spirit」で共演。「ファッション」「スポーツ」「サウンド」という3つのテーマでアバルトの世界観を表現したそのキャンペーンの第1弾、ファッションのパートを受け持ったのが松島さんだった。

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The Scorpion Spiritで共演したフォトグラファー・ケイ オガタ氏(右)とファッションモデルの松島花さん(中央)、モータージャーナリスト嶋田智之氏(左)。

進行役を務めたモータージャーナリストの嶋田智之氏が、キャンペーンの撮影および映像ディレクションを務めたオガタ氏にその取り組みについて質問すると、オガタ氏は静かな口調で話し始めた。
「“スコーピオンスピリットを持っている人”という基準で人選をさせてもらいました。松島さんは、すごくフェミニンでやさしく、かわいいイメージですが、その一方で強いものを持っている。彼女は自分がやっていることに対し、明確で強い信念を持っているんです。それって“スコーピオンスピリット”だなと。そこが入口でした」と話してくださった。

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松島花さん、宮本恒靖さん、布袋寅泰さんは「それぞれ自分のやっていることを突き進んでいる。自分に対する姿勢の強さみたいなものを持っている点が共通している」とケイ オガタ氏。

続いて松島さんが口を開いた。
「オガタさんには17歳の時から撮っていただいているのですが、これまではフェミニンでやさしく…という、やはりそういうイメージを求められることが多かったんです。だからこそ今回の撮影では、今までと違う世界観を求められたことがうれしかった。オガタさんから伝わってくるものを必死に表現することを心がけました。踊りは久々だったので、ダンスレッスンに何度か通いました。そうしてサソリが乗り移った強さを表現し、それをシューティングしてもらったんです」。そう答えた彼女の意識の高さには、会場の多くの人が“スコーピオンスピリット”を感じ取ったに違いない。

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松島さんは500Cツーリズモのオーナーでもあり、すでに所有して6年が経つという。

オガタ氏が続けた。「単に毒があるとかそういうことじゃなく、自分の分野に対して妥協しないとか、そういうパワーを持っている人。その姿勢こそがスコーピオンだろうと。それは今回登場いただいたガンバ大阪の宮本恒靖監督にも、ギタリストの布袋寅泰さんも当てはまります。それぞれ分野は違うけど、自分のやっていることに突き進んでいますから」。なおスコーピオンスピリットは記事下のリンクから見ることができるので、興味のある方はぜひチェックを。

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ABARTH DAYS 2018の会場には、ケイ オガタ氏が撮影した写真が特大サイズで展示された。

強い情熱で自らの道を切り開いたエキスパート

カリスマ性のある人物が放つ強いオーラ。そんな芸術肌な話者によるトークショーの雰囲気を180度転換し、巧みなサウンドパフォーマンスで惹きつけてくれたのは、ヒューマンビートボックスの達人、Daichiさん。ヒューマンビートボックスとは、発声器官を使ってさまざまな音を生み出す音楽表現のこと。口だけで50種類もの異なる音を出せるという。Daichiさんは、そのニューヨークの大会に日本人で初めて出場し、3位入賞を果たしている。会場ではその技術を生かしてアバルトをイメージした楽曲を演奏し、ホールを大いに湧かせてくれた。

続いては、全日本ドリフト 女子チャンピオンに輝いたりんごちゃんこと石川紗織選手と、嶋田智之氏のトークショー。その明るい笑顔とは裏腹に、百何十キロものハイスピードでマシンを横に向けながら走行できるその運転技術は、神業そのもの。トークショーでは、りんごちゃんがドリフトを始めたキッカケや、アバルトとの出会いについて言及。いわく「タイヤが滑ったその先が楽しい」とマシンコントロールの醍醐味について述べた。

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りんごちゃんこと石川紗織さんと嶋田智之氏のトークショー。会場には、山野哲也氏のドライブにより全日本ジムカーナ選手権2018でシリーズチャンピオンを達成したアバルト124スパイダーも展示された。

さらに話題が124スパイダーに及ぶと「このクルマが増えてきているのを見て、FR乗りとしてはうれしい限りです」とコメント。「わたしも124スパイダーのMTとATモデルを色々な場面で走らせましたが、このクルマはエンジンもシャシーもとても扱いやすいんです。そしてわたし自身驚いたのですが、ATモデルでもスライドコントロールが楽しめるんです」と話してくれた。さらに「とても楽しいクルマなので、女性にもどんどん乗ってもらいたいです」と期待を口にした。

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石川紗織さんは、自らドリフトスクールを主宰。アバルト ドライビング アカデミー(ADA)のインストラクターも務める。

695リヴァーレのアンヴェールにはじまり、ファッションあり、レーシングありとさまざまな話題で盛り上がったABARTH DAYS 2018オープニングパーティ。こうして色々な角度から語らい合うことができるのも、アバルトの魅力だと改めて感じさせられた1日だった。

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写真 荒川正幸

The Scorpion Spirit
アバルト695リヴァーレ製品ページ