アバルト特別走行会を開催「モーターファンフェスタ2019 in 富士スピードウェイ」イベントレポート

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愛車でレーシングコースを走行体験

モータースポーツを趣味として楽しむサンデーレーサーから、世界を舞台に活躍するプロレーサーまで、さまざまなレベルのドライバーが集い楽しむ本格サーキット、富士スピードウェイ。4月14日(日)、そのレーシングコースをメイン舞台に「モーターファンフェスタ2019 in 富士スピードウェイ」が開催された。週末に丸一日、サーキットで楽しめる盛りだくさんそのイベントで、アバルトはアバルトオーナーをお招きし、さまざまなプログラムを実施した。

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パドックに設けられたアバルトのブースには、メールマガジンなどを見て申し込みされた大勢のアバルトオーナーが集まってくれた。

この日行われたのは、レーシングドライバーの車両先導による特別走行会や、レーシングドライバー/モータージャーナリストによるトークショー/ドライビング ミニ講習会、レースカー展示、マーチャンダイズ販売、デモカー試乗会など。これらのアクティビティを通じて、モータースポーツに興味がありながら、サーキット走行を経験したことのないユーザーや、様子を見に集まってくれた方々と交流を図った。

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パドックにずらりと並んだアバルトオーナー車両

本格コースを舞台に非日常領域の入り口を体験、レーシングコース特別走行会

この日、行われた特別走行会は、いわゆるパレードランと走行会の中間に位置するもの。参加車両で隊列を組んでコースを回りつつ、レーシングドライバーの先導により、無理のない範囲で適度に非日常的なドライビングを楽しむ機会が提供された。全長1.5km近いレーシングコースのストレートでは公道の制限速度域を超え、参加者は普段味わうことのできない領域でアバルトの走りっぷりを堪能された模様。参加者全員がトラブルなく走行を終え、刺激的なひと時を過ごした。

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アバルトのみによる走行のため、安心してサーキット走行を楽しむことができた。

トークショー/ドライビング ミニ講習会

コース走行前に行われたトークショーでは、アバルトオーナーを前に、アバルト ドライビング アカデミーでもお馴染みのレーシングドライバー蘇武喜和選手とラリードライバー香川秀樹選手、それに自動車ライター嶋田智之氏によるトークショーが繰り広げられた。

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モータージャーナリスト嶋田智之氏(右)の司会進行で行われたトークショー

そこで盛り上がった話題は、アバルトの電子制御について。モータージャーナリストの嶋田智之氏が「サーキットにおけるアバルトの特徴は?」と振ると、3つのレコードホルダーでもある蘇武喜和選手は、「アバルトが他の自動車メーカーと異なる大きな特徴は、電子制御のセッティング。多くの自動車メーカーの電子制御は限界に近づいたとき、フロントタイヤを滑り出させて安定方向に持って行くのに対し、アバルトは弱オーバーステアの挙動に持っていくことで、スピンしないギリギリの一番面白いところを積極的に楽しませてくれます」とドライビングの醍醐味を語った。

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アバルト ドライビング アカデミーでお馴染みのレーシングドライバー蘇武喜和選手は、筑波サーキットでコースレコードをふたつ(筑波TTC1600、TTC1400)、鈴鹿サーキット(スーパー耐久ST-TCR)のコースレコードホルダー(2019年5月現在)。

一方、2010年に全日本ラリー選手権でチャンピオンに輝いた香川秀樹選手は、「走るたびに路面状況が変化し、先がどうなっているかわからないラリーでは基本、全開では走行せず、8-9割程度でマージンを残して走るのですが、そこで大事なのは、マシンから伝わってくるインフォメーションです。マシンのセットアップではドライバーがそれを感じ取りやすいところを狙います。アバルトは市販車であってもセッティングの方向がラリーカーの感覚に近く、インフォメーションを素早く、的確に伝えてくれます。そこが優れているからこそ、ドライバーは息が合うと感じ、クルマに対して信頼を寄せることができるのだと感じています」とラリイストらしい視点でアバルトの魅力を分析した。

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ラリーで活躍する選手もアバルト ドライビング アカデミーの講師を務める。ラリー歴は20年を超え、全日本ラリー選手権でチャンピオン(2010年)を含む、好成績をあげている。

レーシングコース特別走行会 参加者の声

アバルト124スパイダーでお越しの酒井さん
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「モータースポーツは昔から興味はあったのですが、参加するのは今回が初めてです。せっかくアバルトに乗っているし、しかも2シーターのマニュアル車ということで、サーキットを走りたいと思いました。富士スピードは近くに山中湖や富士山がありますので、帰りにドライブがてら見ていこうかなと。アバルトに乗るようになってから、運転する機会が増えましたね。マニュアルで運転するのはやっぱり楽しいです。購入時は他に迷ったクルマもありましたけど、いま思えばこのクルマを選んでおいてよかったと思います。運転するとアドレナリンが出るというか、刺激的な感覚を実際に体験できるので。いや大袈裟ではなく、普通にそう思っています」と話してくださった。

アバルト695トリブート・フェラーリでお越しの佐竹さん
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「普段、SUVとこのアバルトを使い分けているのですけど、SUVの方はサイみたいにまっすぐ勢いよく走るのに対し、アバルトはチーターみたいにひょいひょい動きます。今回は、そういうひょいひょい行く感じを満喫しながら、どのぐらいのスピードで突っ込むと危ないのかというのを試すことができました。けっこう踏んだのだけれどタイヤが滑ることもなく、もともとクルマに備わっている性能が高いことを実感しました」とコメントいただいた。一方、奥さまは「アバルトのシートは普段、パンツでないと乗り込みづらいと思っていましたが、今日はサイド部分がせり上がったそのシートの形状がカーブでの安定感を高めてくれて、“あ、このためのものだったんだ”と実感しました」と話してくださった。

サーキットでアバルトと丸1日を過ごしたモーターファンフェスタ2019 in 富士スピードウェイ。サーキットをより多くの方々に、より身近に感じて欲しいとの想いから用意されたアバルトのプログラムでは、参加者はほどよい刺激を感じられていた模様。今年はアバルトの創立70周年となるアニバーサリーイヤー。会場では、アバルトの次なるサーキットイベントが、11月9日(土)に富士スピードウェイを舞台に開催されることが発表された。乞うご期待!

■動画で見る「モーターファンフェスタ2019 in 富士スピードウェイ」

アバルト公式サイトhttps://www.abarth.jp/