真逆の2台持ちが教えてくれた500eの魅力 アバルトライフFile.88 ひそくさんと500e Turismo Cabriolet
ロングドライブでEVの可能性を実験
乗って楽しいと感じるのはどういった場面ですか?
「500eは、ワンペダル走行がすごく楽しいと感じています。マニュアル車のギアチェンジとは動作は違うのですが、操る面白みはあって、例えば停車線でぴったり止まるために、どの地点でアクセルの踏み込みを緩めて減速しようとか、同乗者を隣に乗せた時に、不快感を与えないようにスムーズに減速しようとか、なにか目標を定めて思い通りにできた時が楽しいですね」
ドライブモードでよく使用するモードは?
「ドライブモードは、当初は街乗りでは回生ブレーキが効く“ツーリズモ”モードで、高速に乗ったら回生ブレーキが弱まる“スコーピオントラック”を使用することが多かったです。でも回生ブレーキのコントロールに慣れてからは終始“ツーリズモ”モードを使用しています。動力性能の面でも“ツーリズモ”モードで不足を感じることはありませんね」
よく使う機能や装備を教えてください。
「高速道路では、クルーズコントロールをよく使用します。アクセルを一定に保つ動作を省けて楽ですし、ドライブの疲労も軽減されます。あとは車線からはみ出しそうになった時にステアリング操作をアシストし、逸脱予防をアシストしてくれる機能も活用しています」
ランニングコストはいかがですか?
「ランニングコストは、エンジンのオイル交換が不要なことが大きいと感じています。ガソリン車の方は5000kmに一度、オイル交換していますが、それが不要なことと、オイルエレメントやスパークプラグの交換も不要ですので、費用面でもメリットがあると感じています。あと500eでは、回生ブレーキを多用しますので、ブレーキパッドの減りが少ないこともランニングコストの低減に寄与していると思います」
充電にかかる費用はいかがですか。
「自分は、自宅に充電設備がなく、急速充電のみを使用しているので、自宅で充電できる方に比べるとコストは高めだと思います。急速充電はeモビリティパワーを契約していて、月額が4,180円。そして30分の急速充電1回につき825円です。月1000キロ程度の使用だと、大体8回から10回充電を行いますので、月額は1万円から1万2000円ぐらいです。自宅に充電設備があれば、おそらくその半分ぐらいに抑えられると思います」
充電の間はどのように過ごしていますか?
「30分の充電時間を利用して、ご飯を食べに行ったり、周りを散歩したりすることもありますし、車内で仕事をしたり、動画を見たりして過ごすこともあります。充電中もエアコンが使用できますので、エアコンの効いた個室がそのまま移動しているような感覚ですね」
これまでに累計ではどれぐらい走行されましたか?
「現在、オドメーターは1万5000kmぐらいです。所有して1年と4ヶ月ぐらいですが、およそ月1000kmペースで伸びています。日常での使用のほか、去年の休暇には、石川から岐阜・高山、長野・松本を経由して東京まで行き、さらに東京湾アクアラインを通り、千葉県の房総半島まで行きました。帰りは新東名を通り、名古屋を経由して石川県まで戻ってくるロングドライブでした。その旅ではEVでどこまでいけるか実験も兼ねてドライブしてみたくて、途中、充電ステーションに立ち寄り、充電器との相性を試したり、充電器の出力がどれぐらい出るかを確認したりしました。普段も県内の使用したことがない充電ステーションに行き、周辺を散歩してみたりとか。そういう楽しみ方がガソリン車とは違った楽しみとしてあります」
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