真逆の2台持ちが教えてくれた500eの魅力 アバルトライフFile.88 ひそくさんと500e Turismo Cabriolet
気づけば500eの出番が9割以上に
ガソリン車「500 esseesse(エッセエッセ)」を9年乗り続け、新たにEVの「500e」を増車したひそくさん。アバルト2台持ちを始めたところ、気づけば500eが出番の多くを占めているとか——。ひそくさんにお話を伺いに、金沢へと向かった。
すでに500 esseesse(エッセエッセ)をお持ちなのに、500eを増車された理由を教えていただけますか。
「500 esseesseが9年目に入り、そろそろ乗り換えを考えていた頃に500eが発表されたんです。バッテリーEVに少し興味を持っていたので、一度乗ってみたいという気持ちがありました。さらに、500 esseesseと真逆の仕様である、オープン、右ハンドル、オートマチック、バッテリー駆動のクルマを持ってみたいと思ったのも理由です。ただ、所有していた500 esseesseがホワイトだったため、色味が被らないように暗めの色が出るまで待ったんです。そしてブラックの500eが追加されたので購入を決意しました。“2台同時所有してみて、いけそうなら1台にまとめよう”と考えていたのですが、結果として、現在も2台持ちで2年目です」
EVにはどんな印象を持っていましたか?
「僕はEVに偏見はなく、ニュートラルな立場でした。ただ、デザインや走りが自分好みかどうかは気になっていましたね。従来のガソリン車のアバルトのように走りが面白いのか、そこがポイントでした。元をたどると、学生時代は軽自動車と400ccのネイキッドバイクの2台持ちしていたんです。バイクが好きなので、“屋根付きバイクのようなクルマがいいな”と思い描いていたところ、コンパクトだけどプレミアムな雰囲気のあるアバルトにたどり着いたというわけです」
実際に500eを買ってみて、新たな発見はありましたか?
「走りが予想以上に面白かったです。EVにそこまで面白い走りを期待できると思っていなかったのですが、ガソリン車のオートマチックともまた違った走りが楽しめます。加速はスムーズで速く、静か。そして低重心なのでカーブでも安定しています。また、設計が新しいため、クルマ自体の質感が上がり、ワンランク上のクルマになったように感じます。自宅は集合住宅で充電設備がなく、仕事で週2回ほど出張もあり、往復60~100km程度移動するので当初は運用に不安がありました。でも充電スタンドの位置をアプリで確認してシミュレーションすると、週1~2回の充電で十分運用できると分かったことも購入の後押しとなりましたね」
中長距離移動も踏まえて購入されたのですね。
「当初はガソリン車と半々で使う予定だったんですけどね。500eの乗り心地が良すぎて、今では95%以上が500eの出番になってます。経済性も高く、急速充電だけで運用してもガソリン換算でリッター25~30km程度。深夜の自宅充電が可能な環境ならリッター50km相当も可能だと思います。自分の場合は、エコや節約が目的ではなく、純粋に500eに乗ってみたいという気持ちで買ったのですが、結果的に経済的にも満足しています」
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