ABARTH TOKYO

ショールーム

一歩足を踏み入れれば、まるでサーキットのパドックのようにエキサイティングな空間が広がるアバルトオフィシャルディーラー。そこで働くスタッフ達もまた専門のトレーニングを受けたスペシャリスト達ばかりだという。
今回は東日本唯一のオフィシャルディーラー、アバルト東京を訪問しセールススタッフの尾崎翔太さん(29歳)にお話しをうかがった。コアなファンが支持するアバルトを取り扱うスタッフは一体どんなパーソナリティを持っているのだろうか?

アバルトのオフィシャルディーラーに勤めるぐらいだから、
やはりクルマ好きなんですか?

そうですね。父が好きだったものですから、子供の頃から興味を抱いていました。小学生になったときには、輸入車も含めてほとんどの車名を言い当てられまし、「うちのクルマは6気筒でエンジンの吹き上がりがいい」などと友だちに自慢してましたよ。

尾崎さんの年代だと珍しいでしょうね。
30代後半以上ならばスーパーカーブームの影響もあって、そういった幼少時代を過ごした人も大勢いましたが、その後はクルマ離れが進みましたから。

とにかく早く自分で運転したいと思っていたこともあって高校生になると身近なオートバイに興味がうつっていきました。学校を休んで原付(原動機付自転車)の免許をとりにいったり。

それも昔はよくある話でした。原付は筆記試験だけで免許がとれますから、みんなで連れだって試験場にいったものです。

それからはとにかく原付で走りまわりました。行き着いたのはサーキットで、ミニバイクのレースなんかにも出場していたんです。大学生になるともっと大きなオートバイを手に入れて頻繁にサーキットを走るようになりました。プロフェッショナルなレースには参加しなかったんですが、走行会や草レースなんかでよく走っていました。

では、学生時代はクルマに乗らなかったんですか?

レース用のオートバイをサーキットに運ぶためのバンだけです。乗用車に乗るようになったのは社会人になってからですね。最初に就職したのはカー用品の量販店だったものですから、クルマ好きの同僚が集まっていました。それでみんなで楽しいことをしようと計画。お金を出し合ってサーキットを走れるクルマを購入して耐久レースにでることにしたのです。オートバイでストイックに走っていたときほどアドレナリンはでないのですが、仲間とワイワイやれるのが楽しい。それに、草レースですし人数が多いですから負担はせいぜい数万円。だから長続きしているんですね。

カー用品店勤務の経験と耐久レースで腕を磨いたことは、アバルトオフィシャルディーラーのスタッフとして役だっていそうですね。

そうですね。アバルトの本質はチューニングカーですよね。ノーマルのフィアット車をベースに驚くほど高性能なスポーツカーに仕立てあげている。カー用品店でも積極的にチューニングパーツを取り扱っていましたから、アバルトの凄さや各パーツの意味などは理解できていると思います。また、ドライビングのことも、プロフェッショナルではないですがクルマの動かし方やドライバーが何を求めるかということはわかっていますから、アバルトのお客様と接するときには役だってますね。というか、アバルト乗りの方や興味を持っている方達とは話が合いすぎて、商談というよりもクルマ談義で盛り上がりすぎてしまうことが多いんです。まったくクルマを薦めていないのに、一通り雑談がすんだところで「じゃあ、買うよ」と言っていただけるお客様もいたりして。

それはある意味で理想的なセールスじゃないですか。

そうですね。上司には普段から「お客様がクルマに何を求めているのか、そして的確な提案をし、自分(人)とクルマ(商品)のファンづくりをしなさい。」と言われています。お客様の目線で、お客様の立場に立って、接客させていただくように心掛けています。だからこそ、クルマ談義で盛り上がったようなお客様とは、ずっといいお付き合いをさせていただいてます。フラッと遊びにこられて「昨日箱根に走りにいったから」とお土産をいただいたり、今後のチューニングの相談を受けたり。そこが他のブランドとは違うところかもしれません。

他のブランドのディーラーに勤務していたこともあるのですか?

はい。ただ、他ではボクの「クルマ好きで話好き」という性格が役にたつことはあまりなかったんですね。アバルトだからこそ、お客様とも息が合う。

その他、アバルトならでは、というような体験はありますか?

びっくりするのは初回点検などにいらっしゃったお客様の反応です。セールスマンならば誰しもがまず「おクルマの調子はいかがですか?」とおうかがいするのですが、他のブランドの場合「問題ないよ」「調子いいよ」とかえってきます。ところがアバルトのお客様は、クルマの調子うんぬんよりも先に飛びきりの笑顔とともに「楽しいよ」とおっしゃるのです。

それだけアバルトが愛されているのですね。

そうなんです。自分が販売させてもらったクルマが「楽しい」と言っていただくのは本当に感動的で、アバルトオフィシャルディーラーのスタッフになって良かったと心から思えるのです。

ただその反面、指摘にたいしても鋭い目をもっている方も多いのではないですか?

皆さんクルマがお好きですから感度は高いですね。ですから、細かなバランスの崩れなどにたいしても鋭く見抜かれることがあります。普通のクルマだったら見過ごされてしまうようなフィーリング面だとしても、アバルトにとっては生命線だったりするのですよ。だから私達も、真摯にご意見を受け止め、誠意をもって対応させていただくことを心がけています。お客様と手を取り合ってアバルトを理解し、心ゆくまでカーライフを楽しんでいただけるよう日々努力することが求められているのです。

アバルト 東京

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