アバルトで走りたいドライブルート【やまなみハイウェイ(大分県-熊本県)】

クルマ好きにとってドライブ旅の大きな魅力は、いつもと違った景色に包まれ、非日常感を味わえること。適度な距離を流しながら道中の景色を楽しんだり、土地のグルメに心踊らせたり。クルマだからこそ巡り会えた経験が加わったりすると、ドライブの充実感は一気に増すもの。今回ご紹介する「やまなみハイウェイ」は、まさにそんなドライブルート。異国感があり、運転していて気持ちがよく、周辺にはグルメや立ち寄りスポットも。さっそくドライブに出発!

一度は訪れたい由布岳の絶景


今回はABARTH 595 Competizioneの左ハンドル・5MT車でドライブ。高速道路ではメーター読みで24-28km/Lのリアルタイム燃費を叩き出していた。左下:ハンドルは上部がスエード、グリップ部分がパンチングレザー仕上げとなっていて、触りごこちが良好。右下:シートはバケットタイプながら適度なゆとりがあり、リラックスした姿勢も受け付けてくれる。

今回は、福岡市から九州自動車道、ならびに大分自動車を経由し、湯布院ICからアクセス。旅のお供は、ABARTH 595 Competizione(アバルト 595 コンペティツィオーネ)の5MT車。とかくスポーツ性の高さが注目されがちな595 Competizioneだが、今回改めて感心したのはグランドツーリング性能の高さ。高速道路の巡航では常にパワーが余っている感じと、姿勢がフラットに保たれるサスペンション、十分なクッション感を感じるシートなど、運転していて疲れが少なかったのが、一日運転し続けた実感。途中で勾配が強まる大分自動車道でも5速入れっぱなしでまったく問題なし。ロングドライブをラクにこなすことができた。

そんなわけで疲れが少なく、余力を残していよいよ「やまなみハイウェイ」へ。湯布院ICを降りると、目の前を通る道が、やまなみハイウェイだ。まずは湯布院ICを降りた交差点を右方向(東側)に、国道210号線、ならびに県道216号線を通り、湯布院方面へ。由布岳の麓付近には、ぜひ一度は通っておきたい絶景区間がある。

木が少なく、辺り一面に広がる黄緑を帯びた美しい草原は、他ではなかなか見られない風景。青空ならもっと美しいだろうが、霧をまとう姿もまた風情がある。


やまなみハイウェイの由布岳の麓付近。目に優しい明るい黄緑の自然が異国感を与えてくれる。

由布岳の麓の絶景エリアを堪能したあとは、来た道を引き返して阿蘇方面へ。この由布岳から湯布院を経て、阿蘇までの60km以上に及ぶルートが、通称やまなみハイウェイと呼ばれる道。全区間が一般道で有料区間はない。途中いくつかあるワインディングには所々に展望台があり、立ち寄りながら景色を望むことができる。

湯布院ICから阿蘇方向に向かう県道11号線には、気持ちのいいワインディングロード区間が待ち受ける。この区間の制限速度は50kmで、カーブを超えてハンドルを戻すとまた次のカーブが訪れるという具合にドライビングを楽しめる。しばらく走ると、長者原付近へ。ここでは一気に視界が開け、開放的な気分にさせてくれる。さらに周辺には「くじゅう自然動物園」や緑の中を散策できる「タデ湿原」といった自然を堪能できるスポットも。時間と余力があれば、クルマを降りて散策するもよし。近くの長者原ビジターセンター駐車場では、ドライブイン的に休息をとることも可能だ。


阿蘇くじゅう国立公園の一部に位置する長者原。周辺にはくじゅう自然動物園やキャンプ場、湿原など、自然を堪能できるアミューズメントがたくさんある。

さらに先に進むと、再びワインディングロードへ。最初はカーブの緩やかなコーナーが主体で、「牧の戸峠レストハウス」を超え、Google mapで「やまなみハイウェイ展望台」と書かれた付近でタイトなカーブが続くエリアへと様変わり。やまなみハイウェイの楽しいところは、刻々と景色や周辺の雰囲気が様変わりしていくこと。自然が織りなすバラエティに富んだルートは運転そのものを楽しめるのはもちろんのこと、ゆったり流しているだけで気分がいい。


やまなみハイウェイのワインディング区間を進む595 Competizione。長いストレートの区間もあれば、見晴らしを楽しめる区間もあり、様々な景観に触れることができる。

周辺に観光スポットが充実しているのも、やまなみハイウェイの大きな魅力。助手席のお相手や家族と訪れてもみんなで楽しめるはず。温泉で知られる湯布院は、平常時は海外からも多くの観光客で賑わう人気スポットだが、いまの時期はインバウンドが少なく、ゆったり楽しみたい人にはチャンスかも。また湯布院から少し足を伸ばせば別府にも行くことができ、温泉や地獄蒸し料理を堪能するなど極上の癒し時間が過ごせるはず。

やまなみハイウェイは60kmを超える距離があり、途中立ち寄りスポットを回っていると、それだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう。また広範に渡り、観光スポットが点在しているのでドライブ計画は事前に練っておくのがおすすめ。


道中で立ち寄ったレストランで頂いたボルシチ料理。熊本では地産地消を推進していて、こちらの店でも農家の方が自ら生産した食材をベースにしたアレンジ料理を提供。こうした食との出会いもクルマ旅の楽しみ。

やまなみハイウェイ周辺のおすすめ“刺激スポット”

やまなみハイウェイの道中、朝日台展望台近くから道を外れ、3kmほど進むと「九重“夢”大橋(ここのえ“ゆめ”おおはし)」へ。高さ173mの吊り橋は歩道専用としては日本一の高さなのだとか。高いだけでなく、長さも390mと迫力のサイズ。紅葉の時期は、橋上から色付いた山々を見下ろせるそう。普段と違った景色を楽しみたい人、刺激を味わい人はぜひ訪れてみては。


つり橋としては非常にスケールが大きい九重“夢”大橋。


つり橋からは日本の滝百選にも選ばれた、「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望むことができる。

九重“夢”大橋
大分県玖珠郡九重町田野1208 
webサイト:https://www.yumeooturihashi.com/

アバルト福岡に訪問

福岡市内の国道3号線沿いに位置するアバルト福岡。常時2-3台の展示のほか、試乗車も充実。店長の池田太朗さんにお話をうかがうと、最近では女性のお客さまも増えているようで、「最初に見た目でアバルトを気に入り、乗るとさらに気に入られるお客さまが多いです」と笑顔で応えてくれた。そんなFun to Driveのクルマゆえ、人気の595 Competizioneについては、試乗車を右ハンドル仕様に加え、左ハンドル仕様も用意。左ハンドル車を試したい方も多いため、そうした声にも応えられるようにしているのだとか。「アバルトの楽しさは乗ってみないとわからないので、まずは気軽にショールームで体感してもらい、考えるのはそれからゆっくりでいいと思いますよ」と池田店長。


アバルトコーナーに飾られた展示車。このほか試乗車も用意し、走りを試させてもらうことができる。


アバルト福岡の池田太朗店長(左)電車でご来店の際は、事前に連絡を入れておけばJR鹿児島本線・箱崎駅からの送迎サービスも提供しているという。

アバルト福岡
住所:福岡県福岡市東区松田2-1-8
電話:092-621-0330
WEBサイト
営業時間:10:00-18:00 定休日:水曜日

アバルト公式WEBサイト