アバルトカレンダー2026まもなく完成! アバルト乗りが描く2026年の景色とは。

全国から寄せられたアバルトの美しい瞬間

アバルトカレンダー2026がまもなく完成。2026年版もアバルトオーナーの皆さまから寄せられた投稿作品で構成され、Instagramを通じて行った募集には585件もの応募が集まりました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

今年も綺麗な写真が数多く集まり、うれしい反面、選考は非常に難しいものになりました。見たことのないすてきな景色や、外国のような雰囲気が滲み出たものなど甲乙つけ難いレベルの高い作品ばかりで、すべてを皆さまに見てもらいたいほどでした。

そうしたなか、クルマがかっこよく見えること。カレンダーの写真としてその季節に合うことなどを基準に、12作品に絞り込ませていただきました。

選考委員は、モータージャーナリストの嶋田智之氏、写真家の荒川正幸氏、そしてAbarth Scorpion Magazine編集担当の曽宮岳大の3名です。また今回は、選定された写真の中から、各審査員が特に注目した作品を選びましたので、あわせてご紹介いたします。
それでは選ばれた12作品をご覧ください。


モータージャーナリスト嶋田智之氏。

写真家・荒川正幸氏(左)、Abarth Scorpion Magazine編集担当 曽宮岳大(右)。

大賞
1月:abarth_negiさんの作品

大賞には、「abarth_negi」さんの作品が選ばれました。おめでとうございます! 以下審査員のコメントです。

場所の選定、2対1とか3対2とかの黄金比がベースとなる構図、画角の傾け方、光と影の使い方、ステアリングをわずかに右へ切って動きを演出したところなどなど、上手いなぁ……と唸らされました。雑誌の特集タイトルバックに見開きで使えるレベルだと思います(嶋田)。

白や黒のボディのクルマはその形状を魅せるのが難しいものですが、光と背景でそれらを上手く克服していると思います(荒川)。

クルマの置き方、カメラ位置の高さ、そして背景の使い方、どれもいいですね。おそらくこの場所は、誰もが綺麗と思う場所ではないような気がします。それを青空、土壁、地面の3層に分け、奥行き感と色彩のコントラストを引き出しました。思わず見入ってしまう素敵な作品だと思いました(曽宮)。

2月:yasunori.ishibashiさんの作品

ここはクルマが暗く沈んだりバックが明るく飛んだりで「惜しい!」な写真も意外や多い撮影スポット。けれど、これは車体と背景のトーンのバランスが絶妙で、美しいモノクロームの絵のよう。595/695の街にも似合う都会的な雰囲気も浮き彫りになってますね(嶋田)。

業界のプロもよく使うこの場所。夜景を中望遠でぼかし、愛車を上手く引き立たせていると思います(荒川)。

背景を極端にボカしすぎていないおかげでビル群の立体感が浮き出て、横置き構図なのに奥行き感が出ています。ランドマークタワーのてっぺんを潔く切り捨てたことで記念写真的にならず、作品としてのクオリティが高まっていると感じました。

3月:miyaken_farecorailさんの作品

画角の中に何を入れてどう利用するか。それはその場にいて写真を撮ろうとする人のセンスで決まります。左側のフェンス、存在感の大きな橋柱、路肩、歩道、何より夕陽に染まる空気感。それらすべてを車体へと集約させたような構図の作り方が見事です(嶋田)。

色味、雰囲気がとても良い作品だと思います。クルマの位置をもう何メートルか後退させれば右リアタイアの傍にいる他車を消せてもっと良くなったと思います(荒川)。

審査会でも皆の評価が高かった作品。左側のフェンスをあえてフレームに入れ、橋の塔と対照をなす構図を組み立てた視点がいいですね(曽宮)。

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