アバルトで走りたいワインディングロード 【椿ライン編】

夏の到来を肌で感じられ、ワクワク感が高まるこの季節。アバルトでドライブに行くなら、目的地だけでなく、その道中も満喫したい。そこで今回を皮切りに、運転が楽しくなるワインディングロードをご紹介する。第1弾は箱根・芦ノ湖の椿ライン。

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目的地までの道のりもアバルトなら楽しく

気温の上昇とともに、羽織っていた上着を一枚、また一枚と家に置いてくるようになり、そのせいか心も軽くなる気がする初夏。遠出するには気持ちのいい季節なので、多くの人が各地へ出かけていることだろう。そうすると高速道路は当然のように渋滞し、目的地に着くころには疲れ果ててしまうということも珍しくない。しかし、コンパクトスポーツとして走る楽しさを提供しているアバルトなら「目的地までの道のり」を「楽しいドライブ」に変えることができる。今回は、アバルトの走りを存分に楽しめるワインディングロードを紹介したい。

正しいドライビングテクニックを学び安全に走りを楽しむ

アバルトは、コンパクトながらもレーシングスピリットがこれでもかと反映されている。そんなクルマを存分に楽しむため、何より安全に走るためには正しいドライビングスキルが必須だ。SCORPION MAGAZINEでは以前、「プロに教わるドライブルートの走り方」というテーマで全3回にわたり、公道での正しいドライビングスキル講座をお届けしている。ワインディングロード紹介を読み進める前に、是非こちらも振り返っていただき、ご自身のドライビングに役立てていただきたい。

プロに教わるドライブルートの走り方①【ドライビングポジション&視線の置き方】
プロに教わるドライブルートの走り方②【コーナーのライン取り&ステアリング操作】
プロに教わるドライブルートの走り方③【ブレーキング&荷重移動】

クルマを操る醍醐味が味わえる「椿ライン」

「椿(つばき)ライン」は、湯河原と箱根・芦ノ湖方面を結ぶワインディングロード。正式名称は県道75号湯河原箱根仙石原線。湯河原方向からだと北西方向に進む方角となるため、都心方面から伊豆方面へアクセスする際に、この道を選ぶ人は少ないだろう。逆に、伊豆半島の海岸線を北上してきて箱根・御殿場方面に抜けるには便利。特に海岸沿いの国道135号線が渋滞している時は、道のりはやや長くなるが都心方面に向かう高速道路までの抜け道としても使える。全般的に交通量は少なく、交通料金も不要で、いわゆるクルマ好きの“峠道”といった趣だ。
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箱根方面の代表的なワインディングロードといえば、「箱根ターンパイク」や「伊豆スカイライン」などが有名だが、今回椿ラインを紹介する理由は、この道がスポーティなコンパクトハッチ向きだから。椿ラインは低速コーナーが連続するワインディングロードで、スピードを出さなくても十分楽しめる。春〜夏にかけては緑に覆われ、大自然の恵みも感じられる。途中で、かながわ景勝50選に選ばれた「椿台」があるが、全般に見晴らしはそれほど良くなく、常にどちらかにステアリングを切って進むようなドライバーオリエンテッドなルートだ。
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さて、湯河原方面から向かう場合、温泉街を抜けて「奥湯河原入り口」のT字路(湯河原パークウェイ方面と箱根・大観山方面の分岐)を右折すると、そこからは1本道となり、峠らしい色彩を帯びてくる。箱根大観山までは上り坂が続く。道幅は狭く、ほとんどが追い越し禁止区間。車線からはみ出すことなくスムーズに走るには、ひとつひとつのコーナーをきれいにクリアしていく慎重な運転操作が求められる。交通量が少ないためか取材時点では路面状況が良く、気持ちよく走ることができた。
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右へ左へとコーナーが続くこのような道では、運転操作に対して正確に反応するサスペンションのしなやかさが光る。ハンドル操作とアクセル&ブ レーキの踏み加減で車体の旋回姿勢を自在に作り出せる感覚だ。そんなクルマの性能が発揮される道だから、クルマの姿勢がなるべくスムーズに変 化するように心がけたり、同乗者にとって不快でない運転を目指したりと、走りの質を追求したくもなる。全体に勾配はキツくなく、部分的に急な 区間がある程度なのでエンジンパワーを瞬間的に引き出したり、「SPORT」モードの違いを楽しんだりするのもいい。ただしライダーやバイカーもいるので周囲には注意が必要。所要時間は、奥湯河原入り口から箱根ターンパイクと合流する大観山まで15-20分程度で、程よくドライビングに集中できる。
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アバルトに乗ってお気に入りのワインディングロードへ!

今回、椿ラインの取材時には天気がいいとはいえず、富士山の撮影ポイントとして有名な大観山でも全く富士山を望むことはできなかった。周りの景色が全く見えないのであれば、ドライブの楽しみも半減してしまうとがっかりしていたのだが、いざ走り出すとアバルトのきびきびしたパフォーマンスに魅了され「走る楽しみ」を純粋に感じることができた。国土の7割が山と言われる日本には、紹介しきれないほどのワインディングロードがある。安全にはくれぐれも気を付けつつ、お気に入りのワインディングロードでアバルトを操る楽しみを存分に感じていただきたい。
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「いま注目度が高いのは595コンペティツィオーネ」

最後に、取材時に車両のご協力をいただいた「アバルト湘南藤沢」の竹内暁さんに、地域の最近の動向についてうかがった。

――アバルト車の最近の動向はいかがですか?

「湘南藤沢店は、湯河原、小田原、平塚、藤沢、鎌倉、横須賀、戸塚、横浜南方と幅広いエリアにお客様がいらっしゃいますが、今年の3月にデビューした「595コンペティツィオーネ」の注目度が高いですね。受注全体の8割ほどを占めています。595コンペティツィオーネにはマニュアル車の設定もありますが、半分ぐらいの方が選ばれており、かなり高い比率となっています。」

――どういったお客様がアバルトを選ばれていますか?

「土地柄、ライフスタイルを重視される方が多く、しっかりとした選択眼をお持ちという印象ですね。アバルトブランドのお客様は、色々なクルマを見て最終的に行き着く、というのではなく、始めからアバルト目当てに来られる方が多いです。もちろん初めての方もたくさんいらっしゃいますが、そういう方はまずエンジン音に驚かれますね。選ばれたお客様は店頭での納車後、そのまま初ドライブで箱根方面に向かわれる方もいらっしゃいます。」

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アバルト湘南藤沢
神奈川県茅ケ崎市赤松町6-50
TEL:0467-50-1414

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Text&Photos:Takeo Somiya