ABARTHオーナー・ムッシュかまやつさん×モーター・ジャーナリストの嶋田智之さんの対談が実現!

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ABARTH(アバルト)の創設者、カルロ・アバルトが蠍座生まれであることに因んで毎年開催されているABARTHブランドの祭典、<SCORPION MONTH>。11月23日(日)には代官山T-SITEを舞台に、トーク・ショー、ライブ、インスタレーションで構成される複合イベント<SCORPION DAY>が開催されます。その開催を前に、御自身もABARTHのオーナーとして知られ、昨年の<AUTOCAR JAPAN FESTIVAL 2013>ではスペシャルゲストとして特別なライブを披露してくれたムッシュかまやつさんと、今回のトーク・ショーに出演するモーター・ジャーナリストの嶋田智之さんがABARTHについて語り合いました。ぜひ読んで参加してほしい濃厚スペシャル・インタビュー、前編です!

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当たり前のモノは選びたくない

嶋田智之(以下、嶋田) 去年、ムッシュさんが<MAKE YOUR SCORPION>でカスタマイズされた、ストライプが赤い以外は黒一色の『ABARTH 595C TURISMO』を拝見して、ちょうど同じ頃に僕が似た仕様を頭に浮かべてたことを思い出しました。

ムッシュかまやつ(以下、ムッシュ)ああ、それはねぇ・・・(笑)。1960年代にパリに行ったときだったんだけど、街角で綺麗なモデルのような女の子がミニ・クーパーから降りてきて、それが真っ黒でガラスも暗くて、引き締まって見えて、すごく印象的だったんですよ。大きな高級車とかじゃなくて小さいクルマだったから、“ああ、洒落てるなぁ”と思って。なのにクルマの中をチラッと見たら、乱雑なのね。どこかから持ってきて取り付けた大きな灰皿にゴロワーズとかジタンの吸い殻がギュウギュウに入ってて。後ろの座席には『VOGUE』とか『ELLE』とかの雑誌が何冊かと、途中で脱ぎ捨てたように服が放り投げられてて。そこに女の子の自然な生活感があってさ。

嶋田 パリジェンヌのクルマの中って、今もそんなふうに粗雑な生活感たっぷりだったりすることが多いですよね。

ムッシュそうだね。僕はそういうシーンに憧れたっていうか、それをイメージしたんですよ。イタリア車なのに、なぜか(笑)。

嶋田 これまで何度も質問されてきたかと思うんですけど、アメ車の大きなヤツからオープン・スポーツカーからフェラーリからと様々なクルマに乗ってこられたムッシュさんが、そもそもなぜ今、ABARTHなんですか?

ムッシュ左ハンドルだから(笑)。いや、半分は冗談だけど半分はホント。あのね、あんまり右ハンドルに乗ったことがないんですよ。昔から“ガイシャ”っていう概念というか、ちょっと普通じゃないモノに目がいくところがあったから。若いときなんて左側の窓から指で煙草を挟んだ腕を出して、ときどきスパーッと吸ったりとか。映画に出てくるような暴走族みたいにさ(笑)。

嶋田 めちゃめちゃ不良じゃないですか(笑)。

ムッシュもちろん今はそんなことしないし、そういう時代でもないけど、そんなところから来てるんですよ。ジャン・ギャバンが乗ってるからシトロエンに乗ってみたくなったり。僕らの世代は、そういうもの、海外のものを映画でしか見たことがなかったんです。だから遊び方なんかも、全部、映画から学んでるの。モノマネなんだよね(笑)。モノマネから入ってるから、だからクルマはやっぱりレフティ(注:左ハンドル)がカッコイイって。

嶋田 ああ、何となく解ります。僕は今ちょうど50歳なんですけど、僕達の世代でもちょっとそういうところがありますもん。

ムッシュだから楽器でも、上手いとか下手とか、音がいいとか悪いとかより、レフティがいいよね、なんて。そういう感じで全て捉えてるから(笑)。着るモノも履くモノも食べるモノも、全部ね。何だろうなぁ・・・ずっとそうやってきたから、当たり前のモノは選びたくないんだろうね。

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ランブルスコとABARTHは、よく似てる・・・?

嶋田 でも、ABARTH以外にも選択肢はあったはずですよね?

ムッシュABARTHの前にはランチアのイプシロンに乗ってたんです。ヨーロッパなんかだと、大金持ちがロールスとかフェラーリも持ってて、その辺まで気楽に乗っていくアシ代わりにイプシロンを持ってたりするでしょ。そのイメージ(笑)。

嶋田 ムッシュさんも以前はフェラーリに乗っていらしたじゃないですか。

ムッシュでもそのとき、僕はアシだけでよかったの(笑)。でね、クルマ屋さんに出入りするうちに、いろんなことを教わるわけですよ。エンツォ・フェラーリ(注:フェラーリの創設者。故人)はランブルスコが大好きで、いつも決まった銘柄のヤツばっかり飲んでたとか。そういうのが面白くて。歴史を辿る、みたいなものだね。もうすぐにハマっちゃって、そのランブルスコを買って飲むようになっちゃった。

嶋田 僕もその銘柄のランブルスコ、今も冷蔵庫に2本入れてありますよ。キンキンに冷やして。

ムッシュ偉い(笑)。最初の1本目が美味くて、それでずっと飲んでると酔っ払い方がひどい。でも、ちょっとクセがあって、なぜかついつい、また飲みたくなっちゃう。

嶋田 なんだかABARTHみたいだなぁ(笑)。

ムッシュそうそう。そうなんですよ。ちょっと似てるの。それに、どうせ人生なんて短いんだから、金を貯めるより何かに備えるより、今を楽しまなきゃしょうがないだろ? みたいな、そういうイタリア人ならではの考え方みたいなものを、どっちも感じさせるんですよね。昔はフランスに憧れたりアメリカに憧れたりしたけど、本質的にイタリア人の人間的なところが好きなんだね。

嶋田 だからランチアの後もイタリア車にしようと思われたんですか?

ムッシュそういうところはあったかも知れない。最近のイタリアのクルマは故障しないですしね、昔のイタリア車には手を焼かされたけど。

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自分の手足みたいに感じられるクルマが一番いい
 

嶋田 昔といえば、ABARTHってとても歴史的な存在じゃないですか。例えば、1950年代から1960年代にかけて、記録に残ってるだけで7500勝近くレースで勝ってる。以前、カルロ・アバルト(注:アバルトの創設者。故人)の右腕だったレンツォ・アヴィダーノさんとお会いしたときに、「非公式なものまで入れたら10000勝はしてると思う」っておっしゃってたくらいです。でも日本でちゃんとした自動車レースが始まったのは1963年で、60年代の日本のレースではABARTHは何台かが走っただけですけど、ムッシュさんの世代のクルマ好きは、当時、ABARTHの存在は御存知だったんですか?

ムッシュ結構みんな知ってましたよ。でもやっぱり、まわりに乗ってるヤツはいなかった。金持ちはフェラーリとかの方にいっちゃってたから。ABARTHだって安くはなかったし、それなのに一見“これってホントにすごいの?”みたいな感じだったからね(笑)。

嶋田 羊の革を被った狼、みたいなものですもんね。

ムッシュ今は逆に、それがいいんですよ。高速道路を馬鹿みたいに飛ばす時代じゃないし。小さくて街中をシュッシュッってアグレッシブに走れるクルマの方が楽しい。だってスピード・キングになったような気になれるじゃないですか(笑)。

嶋田 僕はムッシュさんが、昔、ミニのカントリーマンにお乗りだったときの印象が強く残ってるんですけど、やっぱり車体の小さなクルマがお好きなんですか?

ムッシュ僕はひとりで乗ることが多いんです。自分ひとりで行動するのが好きなんですよ。大勢でワイワイやるのも楽しいですけど、そういう連中とわかれてスイッチがパチンと切り替わって、ひとりになった瞬間が好き。誰にも気をつかわずにいられる時間でしょ?そういうときには自分の手足みたいに感じられるクルマっていうのが一番いいですね。昔はひとりで音楽を聴きながらクルマを走らせることも多かったんだけど、ABARTHは速いから、だから聴く暇がないんだ。

嶋田 トリブート・フェラーリですからね。それは速いでしょ!というか、同じ『FIAT 500』をベースにしたABARTHでも、普通の135psモデルだって充分に速いし充分に楽しいのに、ムッシュさん、なぜ一番速くて一番ハードコアなモデルをチョイスされたんですか?

ムッシュうーん・・・そこんところは見栄かもしれない(笑)。というか、昔からギターでも着るモノでも何でも、数が少ないモノが好きだし。見たところ、あなたもそうでしょ?

嶋田 否定はできません(笑)。

ムッシュでしょ?そういう人達がなぜか集まる。1972年のオールマン・ブラザーズのTシャツを探して着るとか。そういう人達が乗るクルマなんじゃないかな?

嶋田 それも全く否定はできませんね!!

———内容の濃い、対談が繰り広げられていますが、以下、後編へと続きます。ムッシュさんとアバルトとのライフスタイルなど、盛りだくさんでお届けする後編は来週公開予定!お楽しみに。

 
 
Event Information

堺 正章&ムッシュかまやつ クリスマススペシャルディナーショー ~あの時君は若かった~
日時:2014年12月24日(水)
料金: ¥42,000(お1人様)/ ¥40,000(インペリアルクラブ会員 お1人様)
ご予約期間:2014年10月29日(水) 10:00~
※お料理・お飲物付/サービス料・消費税込
※満席の際はご了承ください。

▼イベント詳細はこちら
http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/event/141224_christmas_show.html

 

SCOPION MONTH 2014
 
SCORPION DAY
日時:2014年11月23日(日)
場所:代官山蔦屋書店 T-SITE GARDEN GALLERY
ENTRANCE FREE!
LINE UP:
[LIVE]Azumi、土岐麻子
[TALK SHOW]嶋田智之、安東弘樹、眞貝知志選手 and more
 

▼イベント詳細はこちら!
http://www.abarth.jp/scorpion/scorpion-plus/4180

▼モーニングクルーズ詳細はこちら!
http://urx.nu/dyCM

▼ツイッターキャンペーンの詳細はこちら!
http://urx.nu/dyCM

<SCORPION DAY>タイムテーブル

<会場:T-SITE駐車場>
7:00〜9:00  モーニング・クルーズ

<会場:GARDEN GALLERY>
16:00 OPEN・インスタレーション
16:30 トークイベント1(嶋田智之/眞貝知志選手 and more)
16:50 トークイベント2(嶋田智之/安東弘樹)
17:40 ライブ(Azumi)
18:20 ライブ(土岐麻子)
19:00 インスタレーション
20:00 CLOSE

※混雑状況により整理券を配付いたします。
※タイムテーブルの時間が前後する場合がございます。ご了承ください。
※ライブ出演アーティストの写真撮影・録音・録画はご遠慮願っております。
 もしそのような行為を見つけた場合、スタッフからお声掛けをさせていただきます。

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