The SCORPION SPIRIT Vol.2 宮本恒靖さん 100%集中して、いまを生きる。

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心の奥底に眠る本能が呼び醒まされるストーリーを展開するキャンペーン「The SCORPION SPIRIT」。
広告界そして写真界の第一線で活躍するフォトグラファー・ケイ オガタ氏を迎え、アバルトの世界観をクールかつ刺激的に表現していく本キャンペーンの第2弾に出演するのが、元サッカー日本代表の宮本恒靖さん。
2度のW杯出場、そして現在も指導者としてサッカーに挑み続ける宮本さんに、チャレンジングなサッカー人生について語ってもらった。

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求められる役割ごとに新たな挑戦がある

現在、ガンバ大阪U-23の監督、そしてトップチームのコーチを兼務する宮本さん。そのサッカー人生をスタートするきっかけは、1986年に開催されたW杯メキシコ大会だったという。「小学校4年生の時に、メキシコW杯を観て、その翌年から本格的にサッカーを始めました。マラドーナの活躍がすごく印象的でしたね。その後、高校生からはガンバ大阪のユースチームでプレーしました。当初結果が出せない時期が続いたのですが、最終的にはトップチームで優勝までたどり着くことができました。苦しい時期を乗り越えることができたことで、自分自身大きく成長させてもらえたチームだと思っています。
また、レッドブル・ザルツブルクは、初めて移籍を経験したチーム、初めて所属した海外のクラブチーム、そして初めて外国人選手としてプレーをしたチームでもありました。
他の国の選手としてプレーする中で、サッカーの本質や本物のサッカー文化、競争社会の厳しさなどを目の当たりにして、自分自身の視野が大きく広がったと感じています。
そして、帰国してから3年間所属したヴィッセル神戸では、いろいろなことを若い選手に伝えるとともに、サッカー選手としてどのようにキャリアを終えるかということを考えながら過ごしたチームでした。
3つのクラブチームでの経験は、それぞれ自分にとって重要なものですし、重要な時期だったと思います。その時々によって求められる役割が違っていたので、常に新鮮な気持ちで挑んでいました」

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指導者への挑戦

現役引退後、FIFAマスター(国際サッカー連盟が主宰する修士課程)への留学を経て、2015年から自らがプロサッカー選手としてプレーしたガンバ大阪で指導者としての道を走り始めた宮本さん。その思いは、選手時代に芽生え始めたという。「現役でプレーしていた時から、指導者への道を考え始めていましたね。ザルツブルクで日本とは異なる海外のスポーツディレクターという仕事を見て興味を持ったのもありますし、スポーツビジネスの世界にも魅力を感じたことが大きかったと思います。特に、ヴィッセル神戸に所属している頃、具体的に指導者としての可能性を探していましたね。所属していた3つのチームや日本代表チームでキャプテンをしたという経験から、徐々に自分のキャラクターが作られていったと思いますし、自然の流れで現役を辞めても監督という立場でチームを率いてみたいという考えになっていったと思います」

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チャレンジがポテンシャルを高める

これまで幾多の困難を乗り越えてきた宮本さん。なかでも、どんな経験が思い出に強く残っているのか。チャレンジングな体験を尋ねてみた。
「2005年にガンバ大阪でプレーしていた頃、シーズン終盤の5試合くらいはなかなか勝てなくて、チームの状態も下降気味になっていきました。しかも、最終節を迎える直前、それまでキープしていた首位から陥落。2位で最終節を迎えることになってしまったんです。それでも、最終節の残り5分のところで勝利を手繰り寄せることができ、優勝することができたことはとても思い出深い経験ですね。
また、2006年のドイツW杯予選バーレーン戦の前なんですが、チームの雰囲気がよくなく、雰囲気もとても重くなってしまったことがありました。紅白戦をやってもAチームの方がとてもバラバラな感じで、控えメンバーに負けてしまったり。そんな時にミーティングでみんなの率直な意見を出し合うことで、チーム状況を好転させることができました。ミーティングを経てチームの雰囲気は一変しましたし、W杯出場につながったと思います。
それと、FIFAマスターに挑戦した1年間もとても印象的ですね。この1年間は現役時代の17年間に匹敵するくらい濃密な経験でしたし、すごく多角的にサッカーを、そしてスポーツを見ることができるようになりました。指導者としてのキャリアを積み重ねる上でも、大きなターニングポイントになったと思っています。
そういうチャレンジングなところに身を置くと、メンタルも含めて成長を感じられるので、あえて難しい状況に身を置きたいと、いつも思っています。それが、自分のポテンシャルを高める近道だと思うので」。

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クルマは自分自身を映し出す

左ハンドルのマニュアルトランスミッションモデルのが好きだと語る宮本さん。彼にとってクルマとは、一体どのような存在なのだろう。
「クルマは、自分を映し出す鏡のような存在だと思っています。クルマにとって、安全性や機能性などはもちろん大切ですが、それだけじゃない。デザインやカラー、全体から醸し出される雰囲気などに、自分らしさを映し出すことができる。そこも、クルマの大きな魅力だと思います。そういった意味でも、アバルトはとても個性的で、クールだと思いますね。スポーティですし、レーシングカーのような雰囲気も感じられて、他にはない格好良さがある。音もいいですし。高いパフォーマンスを求める人にも、しっかり答えてくれるクルマだと思いますね」。

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常に全力で挑む熱き美学

これまでも全力で走り続けてきた宮本さん。彼には、常に心掛けていることがあるという。
「『いまを生きる』という言葉が好きなんです。日々過ごしている中、目の前にあること、起こっていることに対して100%集中する。例えば、練習なら練習、プレーヤーならプレー。監督の仕事もそうですし、食事をするときも100%楽しんで食べる。そういったことひとつひとつを大切にすることで、後々いろいろな結果に繋がっていくと信じています」
常にチャレンジし続ける宮本さん。彼から発せられる一言一言に、未来へ向けた熱き思いがみなぎっていた。

宮本恒靖 プロフィール
元サッカー日本代表。
2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と2度のW杯でキャプテンとして代表チームを牽引。現在は、指導者として次世代選手の育成に取り組む。

宮本恒靖さんが登場するWEBムービーは、特設サイトThe Scorpion SPIRITにて公開中。
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