アバルト パーソナル レーサー@アバルト大阪

今年8月にアバルト東京にて開催された第一回を皮切りに、その後もアバルト名古屋、アバルト大阪、そしてアバルト九州でも展開されてきた「アバルト・パーソナル・レーサー」は、11月24/25日にアバルト大阪で開催された最終ラウンドをもって、実りある1stシーズンの幕を閉じることになった。
「アバルト・パーソナル・レーサー」は、サーキットを舞台とした本格的ドライビングスクール「アバルト・ドライビング・ファン・スクール」にてインストラクターを務めるプロのレーシングドライバーが、我々が通常使用する公道で同乗体験試乗を行い、“ストラダーレ”としてのアバルト固有の魅力を伝授するもの。これまでの自動車ディーラー系イベントには望めなかった意欲的な試みと言えるだろう

同乗走行でステアリングを握るのは、福山英朗氏や桧井保孝氏などの一流レーサーたち。ともに「アバルト・ドライビング・ファン・スクール」で講師として活躍する一方、公道におけるアバルトの特性も分かりやすく教授してくれる。
同乗走行に参加するエントラントは、まず試乗希望のアバルトをセレクトする。試乗に供されるアバルトはイベント毎や主催ディーラーによって変わるが、今回の大阪ラウンドではアバルト500、“esse esse” キットを組み込んだアバルト500C、そしてアバルト・プント・エヴォの3台が使用されることになった。

今回の担当ドライバーは、かつて全日本F3000選手権やスーパーGT選手権で活躍した桧井保孝氏。スーパーカーの世界では“マエストロ”と絶賛される素晴らしい解析能力に加えて、インストラクターとしても折り紙つきのレーシングドライバーだが、親切な対応と持ち前の愉快なキャラクターから、初めて参加したエントラントにとっても実に楽しい同乗体験になったという。

そしてこの日の試乗ルートに選ばれたのは、阪神高速環状線を中心とした一周約20~30分のコース。高速コーナーの連続する高速道に加えて、小気味よく走らせるためのスキルが惜しみなく伝授されたようだ。

桧井氏曰く「皆さんに伝授したかったのは、どうしたら安全に、しかも速く走らせられるかということ。アバルトは500、プントともに、もともと電子制御システムが非常に賢いクルマですが、さらに通常より速いスピードでも4輪をしっかりグリップさせることで、限りなくニュートラルに近い挙動で走らせられます。お客様たちは『なぜ、こんなにグリップするの!?』って驚いてくれましたよ。レーサー目線で見ても、これは完全なスポーツカー。まさにアバルトの妙技でしょうね。この絶妙なバランスを体験してもらうのが、我々の仕事だったと思います。

加えて今回のアバルト大阪ラウンドでは、アバルトのメカニカルな魅力についてもプロのメカニックがファクトリー内で500をリフトにあげて丁寧に説明してくれた。

またメイン会場となるアバルト大阪ショールーム内では、本格的なエスプレッソをはじめとするドリンクも用意されていたのに加えて、特に今回はアバルトの“サソリ”を象った特製ケーキも用意。同乗体験の待ち時間や同伴者にも楽しんでいただけるような気配りもなされていた。

アバルトというクルマが現代の自動車界においても唯一無二の存在であることを、身近な環境で体験することのできる「アバルト・パーソナル・レーサー」。その意義は極めて高いものなのである。

●参加者コメント

NさんとUさん
試乗車:プント・エヴォ
プロドライバーの同乗走行は驚きの連続で楽しかったです。コーナーの曲がり方を実践して教えてくださったので、丁寧な操作の大切さを実感しました。アバルト・ドライビング・ファン・スクールにも愛車で是非参加したいと思います!運転が上手になる楽しみを体感しました。
T.Kさん
試乗車:アバルト500
アバルト特有のコーナーの食いつきを体感し、ポテンシャルの高さを実感しました!またコーナーでの挙動を、アクセルを踏むことで安定させるというテクニックを教えてもらうことができました。


トッポさん
試乗車:500C(エッセエッセキット装着車)
何よりも設計思想の良さを感じました。クルマの剛性の高さも体感でき、ダンパーがよく働いているということが分かりました。レーサーのドライブにより、アバルトというクルマのバランスの良さを知ることができました。
Sさん
試乗車:アバルト500
自分だったら引き出せないポテンシャルを体感できました。アバルトの魅力を十分に感じることができました!!