オリジナル切手を作って、手紙ライフをもっと楽しむ

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2016年、「イタリア国交150周年記念」特殊切手が発売

切手は、ふだん使用する普通切手のほかに、毎年さまざまな特殊切手が作られている。8月25日に発売されたばかりの「日本イタリア国交150周年」は、名称通り、日本とイタリアの国交開始150周年を記念して発行されたもの。イタリア好きの間で心待ちにされていた特殊切手だ。

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最上段は国交樹立のきっかけとなった養蚕(ようさん)にまつわる桑と絹布、最下段はトスカーナのヴァル・ドルチャ、アルベルベッロ、フィレンツェの景観(世界遺産)。絵画は150周年記念の展覧会で展示されたダ・ヴィンチやボッティチェリらの名画。余白はコロッセオ。

1866年8月25日、日伊修好通商条約が署名され、両国間で蚕卵紙(らんさんし)などの貿易が始まった。当時、イタリアは蚕の病気で生産量が減り、養蚕(ようさん)業が危機に陥っていた。産業を発展させたかった日本は、この貿易で大きな利益を得ることになる。こうして両国は150年前に貿易を通じて交流を深め、良好な関係を築いてきた。「日本イタリア国交150周年」は、そうした両国の歩みを表現したものとなっている。

150周年を記念する特殊切手は普通切手と同じ値段(82円切手10枚で820円)で全国の郵便局にて販売中。イタリアと日本の歴史に思いをはせて利用してみてはいかがだろう。

アバルトの「オリジナル切手」を作る

切手といえば、もうひとつおすすめしたいのが、自分の好きな絵柄で作るオリジナル切手。サービス自体は知っていても、試したことがない人が多いのではないだろうか? 今回、アバルトの写真とロゴを使って実際にオーダーしてみた。

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オリジナル切手は、自分の好きな画像を利用して作ることができる。申し込んでから完成までに3週間ほどかかるので、余裕を見てオーダーしよう。

オリジナル切手は、郵便局で配布される申込み用紙からもオーダーできるが、より手軽なのはWebでの申し込み。1シート(10枚または20枚)から作成でき、82円のみ、52円のみ、もしくは両者の混合などを好みで選べる(価格は82円切手10枚で1,230円、52円切手10枚で930円、送料510円)。

今回は、アイボリーの「フレームタイプ」というテンプレートを使い、10枚1シートのものを3種類作ってみた。上部フレーム内の水玉模様の部分にはメッセージを書き込むことができるので、プレゼントとしても使えそうだ。

アバルトの切手を貼った手紙はインパクト大

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こちらが今回オリジナル切手に使用した画像。話題の『124 spider』『695 Biposto』の画像とロゴをあしらって仕上げた。

Webからの申し込みの際に、画像のトリミングも可能だ。今回制作したオリジナル切手を実際に封筒に貼ってみた。

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愛車の切手で郵便物が配達される・・・受け取る側はもちろんだが、「送ることがうれしい手紙」というのは、なかなか貴重ではないだろうか。しばらく連絡を取っていない人に、手紙やハガキの一枚でも送ってみようかという気にもなる。また、仕事でオリジナル切手を使ってみるのも粋。インパクトがあり、きっと目に留まることだろう。

写真でもイラストでも。あなた好みの一枚を

クルマの全貌が写った写真を使うのもいいが、ロゴなど一部分をクローズアップしたアーティスティックな一枚を使用したり、風景やイラストを使用したりと、オリジナル切手にはアイデアをかたちにできるおもしろさがある。

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サソリマークを使った切手。素敵な見栄えになった。

なお、オーダーする際に気をつけたいのは送料。違う絵柄のものを作ろうとすると、それぞれに送料がかかってしまうのだ。同じ絵柄で6シート以上オーダーすれば送料は無料になるので、大量に使うアテがあるなら、「とっておきの1枚」を多めにオーダーするといいかもしれない。

SNSやメールで手軽にコミュニケーションをとりがちな現代だからこそ、手紙の貴重さ、あたたかさ、そこから伝わる想いというものに着目してみるのもいいだろう。あなたも、自分だけのオリジナル切手を作ってみては?

Photo: SHIge Kidoue
Text: Kaoli Yamane

※作成した切手をホームページに掲載することは問題ありませんが、その画像を印刷することは「郵便切手類模造等取締法」に反する場合がありますので、ご注意ください。