「運転中はもちろん、仕事や生活までもが変化」アバルト595Cツーリズモオーナーインタビュー

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前へ前へと能動的な気持ちにさせてくれます

アバルトを手に入れて何か変わったことはありましたか? という質問に「変わりましたね。ものすごく変わりました」とニコやかに答えてくださったのは、北村 智さん。「595Cツーリズモ」を購入されて約2年、キーを受け取った時点で600kmだったオドメーターは今や20,000km近くに。それでも「飽きませんね。毎日楽しいです」とおっしゃいます。

「当時の私のクルマはどちらかといえば、ゆったりと走る感じのフランス車ででした。イタリア車には乗ったことはなかったけど、興味はありました。それでディーラーさんで最初は“アルファ ロメオ ミト”に乗らせていただいて、ハッとしました、これは楽しいぞ、と。自分のクルマとパワーはそんなに変わらないのに、ハンドリングはシャープだし、サウンドは心地いいし、クルマ全体で気分を高揚させてくれる。こういう世界があるのか、これがイタリア車なのか、と感銘を受けました」

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595Cオーナーの北村 智さん

そして後日、次にディーラーを訪ねたときにアバルト595Cツーリズモを勧められて、北村さんは再び試乗に出ました。

「私は小さくてキビキビ走るクルマが好みなんです。595Cツーリズモはイタリア車に感銘を受けた刺激の数々が、ギュッと凝縮されているように感じられました。私にはアバルトが刺さったんですね。最初は普通に走っていたんですが、ディーラーの方が“このボタンを押してみてください”と教えてくれて、言われるがままに“SPORT”ボタンを押したら、ステアリングは手応えが強くなるし、エンジンのチカラもグッと強くなるし、ギアの変速スピードも速くなるし。驚きました。足まわりはグッと引き締まってて、車体は小さいのにガッチリしていて。そういうところも気に入って、もうその段階で欲しいなぁと……」

そしてやはりクルマ好きである奥様の理解もあって、北村さんのご自宅に595Cツーリズモが収まることになったのです。

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「私はクルマを通勤にも使うんですけど、仕事への入り方、仕事の進め方、仕事が終わって家へ帰るとき、そのすべてが変わりましたね。以前のフランス車は会社に向かう道は快適で、気持ちをまろやかにはしてくれました。だから勢いがつかない(笑)。とはいえ会社には着いちゃうわけで、ああ、もうしょうがないな……というちょっとアンニュイな気持ちで仕事に入る感じでした」

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「でも、アバルトは全然違うんです。エンジンをかけて走り出して、路面を身体で感じて、運転が楽しくて、一気に目が醒める。会社に向かう間に気持ちが高揚して、よし、仕事だ!っていう気持ちになるんですよ。気持ちが高ぶった状態で仕事に入っていくから1日の前半から頑張っちゃうし、面倒なことを後回しにするようなこともなくなりました。午後の遅めの時間になると疲れてきちゃうんですけどね(笑)」

「でも、自分でも驚くぐらい生活は変わりましたね。奥さんからも“元気になったね”っていわれたことがあるくらい。家に帰ってからもダラダラしないようになったらしいです。すべてがアバルト効果なのかどうかはわからないけど、気持ちの持ち方が変わったな、という自覚はあります。アバルトは前へ前へというか、能動的な気持ちにさせてくれる。細かいことを気に病まない、おおらかな自分になれたような気もします。買ったときにはそこまで予想していませんでした」

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次もまた595Cツーリズモに乗りたい

そして休日の過ごし方も変わったとおっしゃいます。

「私はフィアット・カフェが好きで、ほとんど毎週末、横浜の自宅から渋谷の松濤まで遊びに来てるんですけど、その距離でも十分満足できちゃいますね。フランス車のときには遠くまで走って何かをして帰ってくるような休日が多かったけど、アバルトは距離が短くても満たされちゃうから、近いけど気に入ってる場所まで走ってそこでゆったりしようという過ごし方が今は多いです。何しろ運転が楽しくて、今はエンジンが来てる! とか、サスペンションがグッと踏ん張ってる! とか、そんなふうにクルマの主張を感じながら走ってるから、短距離で気持ちが燃え尽きちゃうのかもしれません(笑)。本当は走ろうと思えば長距離も全然こなせるクルマなんですけどね。通勤で毎日乗っているのに、休日もクルマに乗ることそのものが目的、みたいな感じでしょうか」

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休日にはフィアット・カフェを訪れ、その空気を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすのがお気に入りという。

2年が経過していまだに惚れ込んでるご様子ですが、595Cツーリズモのどんなところがお気に入りなのでしょう?

「私はあまり激しい運転はしないタイプですけど、そういう運転の仕方でもイタリア車の良さが感じ取れること。自分が小さなクルマの中心にいて、クルマと対話するみたいにしながらキビキビ走っていく一体感みたいなものが、すごく楽しいんです。気軽に、街中だけでも楽しめます」

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「それから、屋根が開くって凄いことですね。本当に気持ちいいです。オープンカーはこれが初めてで、最初のうちはせっかくだから開けないともったいない、みたいに考えていたんですけど、今は肩の力を抜いて開けたいときだけ開けています。ちょっと開けてすぐ閉めたっていい。ボタン操作ひとつですから。その自由な感覚がいいですね。私は花粉症だし奥さんは日焼けが嫌い(笑)。だけどオープンにすると本当に気持ちいい。今のその瞬間が楽しめるんです」

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気が向いた時にサッと屋根を開けられる。その自由な感覚も魅力に感じているという。

今年の秋には初めての車検を迎えるそうですが、北村さんは乗り換える気持ちはまったくないとおっしゃいます。

「私のクルマ、全然壊れません。イタリア車は壊れるっていうのは昔の話なんですね。でも、いずれは古くなるでしょう。だから私の目標は、このまましばらく乗り続けて、現行版が生産中止になる前に、同じ595Cツーリズモに乗り換えること。だって、アバルトって比較相手がいないでしょう? ワン&オンリーだから、アバルトをヤメて何にする? っていうときに、他がない。というか、ただずっと乗り続けたいだけなのかもしれませんね(笑)」

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取材・文 嶋田智之

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